トリックスターというのがいる。
そいつのおかげで、秩序が乱され、混乱させられ、予定が狂わされる。
かなり厄介で困ったヤツ。でも、どこか憎めない。
映画、芝居、小説では必ずそういう人物が必要だ。
でないと、たんたんと物語が推移してつまらない。
子供の頃、テレビを見ていて、ああこいつがいなければ、安心してみていられるのに、不愉快で邪魔なヤツとよく思っていた。
でも、そいつのおかげで、ドラマがおもしろくなっているんだよね。
わがやの場合には、ワンコがそれだ。
ぼくとニャンコだけでは、たんたんと日々が動いていくだけ。
ニャンコはほとんど静かで、寝ているだけだし。
ところが、うちのワンコは、毎日、何かしでかしてくれる。
今朝は、なにかごそごそと音がすると思ったら、ムートンのカー古着を買い取ってくれる店をぐしゃぐしゃに食いちぎっていた。
こないだは、畳をボロボロにした。
まあ、おかげで、片付けと掃除が進む。
空気の入れ替え、模様替えができて、清々とした空間が生まれた。
まあ、人間関係でも、そういうトリックスターの役割の人がいるし、また自分がそういう役割をもつ羽目に至ることもあるな。